NFTは、作品を審査する第三者を介さずに誰でも発行・販売できる点が、Web2との違いや小さなトークンエコノミーを支える利点として話題になりました。一方で、審査なしに出品できるため、許可を得ていない二次創作や既存のNFTを模倣した作品が販売される可能性があります。NFTは出所を追える場合があるものの、見た目だけで本物と偽物を判断するのは難しく、盗作によって利益を得られることも課題として挙げられました。
こうした問題への対応を考える中で、中央集権型のサービスなら運営者がコンテンツを削除・非表示にできますが、特定の人や組織に権限が集まるため、分散化の理念との両立が難しいという話になりました。AIを使って本物と偽物を判定する案も紹介されましたが、画像の複製や生成AIを使った偽物への対応には限界があり、AIだけに任せることへの懸念も示されました。また、二次創作にはファンアートなど異なる目的のものがあり、作品だけから一律に判断する難しさも話し合われました。
現実の偽ブランド品や漫画の違法配信にも似た問題があり、偽物でも満足する人がいる限り、技術的な対策だけでは解決しにくいという意見が出ました。購入者が本物を求める理由には、作品を応援する気持ちや、将来の価値を期待することなどがあり、NFTの購入動機も一様ではありません。参加者からは、コミュニティ内で正規の情報を共有し、利用者がリテラシーを高めて偽物を選ばない環境をつくる案が挙がりました。最後には、AIに寄せられたNFTの課題の多くはNFTに限った問題ではない、という見方も紹介されました。