第390回では、RobloxのAI活用ロードマップを取り上げ、4D生成、3Dアップサンプリング、ワールドモデルの3領域について話しました。4D生成では、テキストや画像などを学習したモデルが、形状だけでなく動作スクリプトや可動部品も含むアセットを生成します。従来の3D生成では、メッシュ構造や動作を考慮した制作が難しいという課題があり、動かせる状態まで生成できる点に注目しました。
3Dアップサンプリングは、シンプルな形状を高品質な見た目に変える技術です。マルチプレイヤー環境では、同期する情報を抑え、各端末で処理する仕組みが紹介されました。一方、見た目の変化が意図した表現やライティングを損なわないかという懸念も挙げられました。ワールドモデルは、ユーザーの操作に応じて映像をリアルタイム生成する技術で、プロンプトによる状況変更も可能です。ただし、過去の景色が変化することや、参加人数に応じて計算量が増えることが課題として説明されました。空間情報を共有し、映像生成を各端末で行う方式も可能性として示されています。
また、Robloxが保有するプレイヤーのインタラクションデータを、プライバシーに配慮してワールドモデルやNPCに活用する構想や、Roblox StudioのAI支援ツールの更新についても触れました。AIエージェントがコードの計画、作成、テスト、修正を行うツールと、外部AIサービスのAPIキーを持ち込む機能が紹介されました。
AIがクリエイターを置き換えるのではなく、生成結果を人間が確認・調整できることが実用化の鍵になるという見方も共有しました。特にゲームでは、キャラクターや作品の見た目の変化が受け手に気づかれやすく、生成物をそのまま届ける場合の難しさがあります。4D生成のように後から調整できる余地や、AIを使いこなして面白いものを作ることの重要性についても話しました。