ホストはまず、経済を人々がものやサービスを交換し、社会を回していく仕組みとして説明しました。法定通貨では銀行の融資などを通じて預金通貨が生まれる「信用創造」が行われる一方、ビットコインはマイニング報酬によって新たな通貨が発行され、半減期などで発行量を調整する仕組みだと紹介しました。政府や中央銀行が通貨を管理する従来の仕組みと、中央の管理者なしで通貨を成り立たせようとする暗号資産の違いについても話しました。
続いて、政府の介入や市場の働きをめぐる経済思想の変遷に触れ、富やデータの集中が課題となるなか、Web3では権力を分散させる仕組みが研究されていると説明しました。また、経済活動を支える価値が、お金や競争だけでなく、居心地のよいコミュニティや人間関係にも広がる可能性を議論しました。AIが生活に必要なものの生産を担うことで、働くことや報酬のあり方が変わるかもしれないという見方も示されました。
NFTの価格については、買い手と売り手の感覚が一致することで価格が決まることや、法定通貨を基準に考える人と、イーサリアムなど暗号資産の価値を基準に考える人では価格の捉え方が異なることを話しました。さらに、コミュニティ内のトークンが独自の経済を生む可能性や、景気後退時に支える中央の力がない場合の課題も取り上げました。仮想通貨が国際取引やメタバースで使われる利点、価格変動や信用、政府の役割をめぐる懸念、JPYCのようなステーブルコインの位置づけについて、参加者を交えて意見を交わしました。