メタバースには現在、世界共通の統一的な定義がなく、前回の「Minecraftはメタバースなのか」という議論でも意見が分かれたことを踏まえ、今回は参加者が必要だと考える条件を検討しました。紹介された定義では、永続性、リアルタイム性、多数の同時接続、経済性、現実と仮想の連続性、相互運用性、幅広い個人・企業の貢献などが挙げられます。別の定義に見られる空間性、自己表現、創造性、アクセス性、没入性などとも照らし合わせ、共通項として同時接続と経済性が話題になりました。
参加者からは、コミュニケーションの多様さや、現実では難しい自己表現・創作ができることも重要との意見が出ました。3D空間をメタバースの条件とするかは大きな論点で、VRChatやclusterのような空間を重視する見方がある一方、Instagram、Discord、Xなども含む幅広いデジタル交流環境として捉える考えも紹介されました。3D空間には創造性や没入感を支える面がある一方、誰もが気軽に利用できることとの両立も論点になりました。
また、アバターを通じて自分の望む姿や行動を試せること、世界中の人と出会いやすいこともメタバースの価値として挙げられました。言語の壁を越える翻訳機能への期待や、異なる文化・考え方に触れる機会についても話しました。さらに、メタバースとWeb3の関係を議論し、ブロックチェーンなどの技術を使うかどうかと、メタバースという空間・体験の概念は分けて考えられるのではないかという見方が示されました。最後に、ARがスマートフォンのように日常に定着する可能性にも触れました。