今回は、現実の人間関係やお金に依存せず、メタバース内で生活できる世界を実現するには、どのような経済の仕組みが必要かを話しました。メタバース内でお金を稼ぎ、使えることが、そこで独立した人格や生活を築く助けになるのではないか、という考えが共有されました。一方で、現実と切り離した世界では、生きるための費用が現実ほど必要ないため、何に価値が生まれ、どのように需要と供給をつなぐのかが課題として挙がりました。
経済の仕組みとして、ゲーム内で管理される通貨と、ブロックチェーンを使ったトークンのどちらが適しているかを検討しました。clusterのように運営主体がいるサービスや小規模なコミュニティでは、ブロックチェーン導入によるコストや運用の難しさが負担になる可能性があります。一方、SNSのように広がる大規模な世界では、単一の運営会社が通貨を管理することへの懸念があり、ブロックチェーンが選択肢になり得ると話しました。規模や目的に応じて、中央管理と分散型の利点・課題を見極める必要があります。
さらに、現実のお金からの課金や、メタバース内で得た資産を現実のお金に戻せる仕組みが、世界の公平さに与える影響も話題になりました。現実の資産を持つ人が活動と関係なく大きな力を持つ可能性や、先に参加した人が有利になる問題が指摘され、使うことが循環につながる仕組みづくりが大切だと語られました。Pizzaトークンのように、労力や物の価格だけでは測れない感謝や気持ちを表す交換も例に挙がり、現実の経済をそのまま再現するのではなく、人とのつながりを感じられる緩やかな経済圏を考えました。また、トークンありきで導入するより、交換の必要が生まれた場所に仕組みを加える方が、なじみやすいのではないかという意見も出ました。