Web3と政治をテーマに、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを政治に活用する可能性について話しました。契約内容に沿って資金の移動を制御する仕組みを税金に応用すれば、たとえば道路建設を目的に集めた資金を、その用途にのみ支出し、使途を検証できるという考え方が紹介されました。一方、政治や公共の仕組みを機械にどこまで任せるかも論点になりました。透明性や不正防止につながる反面、生活の監視が強まったり、規則によって人々の行動が一律に制限されたりする懸念が挙げられました。
DAOのプログラムにセキュリティ上の問題があり、資金が失われた事例を踏まえ、技術をどこまで信頼できるかも議論しました。イーサリアムのハードフォークを例に、人間がブロックチェーンの記録に介入できることは、問題への対応となる一方、権力を持つ側が記録や資金の扱いを変える懸念にもつながると話しました。また、各国の暗号資産への対応や規制にも触れ、日本では過去の流出事件などがイメージや制度に影響していること、普及や制度の安定には時間がかかるという見方が共有されました。
政治参加を促す事例として、PoliPoliのトークンを用いた仕組みも紹介されました。市民がアンケートなどに回答してトークンを受け取り、政治家はトークンを使ってデータを参照するほか、市民は応援したい政治家にトークンを送るという構想です。参加度や応援の状況を可視化し、市民と政治家が接点を持ちやすくする可能性が話題になりました。参加の拡大には教育も関わるとして、Web3への関心を入口に政治や経済を学ぶこと、行政のデジタル化を進める難しさについても意見を交わしました。