第18回では「Web3と犯罪」をテーマに、メタバース内のハラスメントとNFTに関わる詐欺を取り上げました。VRChatやclusterのようなソーシャルVRでは、アバター同士の距離が現実より近くなりやすいという調査結果や、初対面の相手からのボディタッチを不快に感じる人がいることが紹介されました。触覚が再現されなくても、アバターの動きや耳元の音声によって接触や不快感を覚える場合があるといいます。一方、混雑した場所での接触や移動中の衝突と、意図的な接触をどう区別するかは難しく、どこからがハラスメントに当たるのか意見を交わしました。
被害への対応については、相手をブロックしたり、その場から離れたりできる利点がある一方、閉じたコミュニティでは離脱しにくい場合や、ブロックが会話の見え方に影響する場合も話題になりました。アカウントやアバターを作り直せる環境では、違反者を特定し、再発を防ぐことが難しくなります。実名制や現実の身元情報との連携、評価を示すトークン、分散的な判断機関などの案が挙がりましたが、誤った評価や集団による嫌がらせ、権力の集中、プライバシーといった課題も指摘されました。
NFTについては、身に覚えのないNFTに記載されたリンクを開かないことや、送信者や購入先を確かめることが大切だと確認しました。NFTを装ったウイルスや偽の販売ページ、DMを通じてイーサリアムを送らせる詐欺などが紹介され、初心者が被害に遭いやすい状況も話されました。また、CC0作品の二次創作と、正規作品に見せかけたコピーは区別が難しい場合があります。出どころの分からないNFTやリンクには慎重になり、公式の販売ページかどうか確認する必要があるとまとめました。