第247回では、「平面から見る3Dと空間で見る3D」をテーマに、画面上に立体を表示する方法と、VRゴーグルなどを通じて空間そのものを立体的に体験する方法の違いを話しました。スマートフォンやPCでも立体モデルを回転させたり、図形を動かしたりできます。一方、ARでは現実の空間にオブジェクトを重ね、VRでは仮想空間に入ってオブジェクトを扱うなど、XRには異なる利用形態があります。
教育での利用については、デジタル教科書に図形やグラフを操作できる機能があっても、生徒が日常的に使うとは限らず、授業では先生が教材を提示する場面が多いという話題になりました。立体図形や断面のように、紙や言葉だけでは伝えにくい内容を3Dで示せれば、理解を助ける可能性があります。また、教材を使う先生が必要とする機能を備えているか、操作しやすいかも、活用されるうえで重要だという意見が出ました。GeoGebraなど、図形を操作して確認できるツールも例に挙がりました。
空間3Dの利点として、立体を実寸大で見たり、手で直感的に操作したりできることが話されました。とくに、操作方法を覚える負担を抑えるハンドトラッキングは、学習内容の理解を助ける可能性がある一方、3Dモデルを自由に動かせる楽しさが強く、授業への集中を妨げる懸念も挙げられました。空間3Dを活用するには、ゴーグルなどの機器や操作性、授業での使い方も考える必要があります。
結論として、空間3Dには独自の体験価値があるものの、現状ではデバイスの普及や導入環境を踏まえ、画面上の3Dも選択肢として残すことが大切だと話しました。平面と空間のどちらか一方に決めるのではなく、学ぶ内容や使う場面に応じた使い分けが議論されました。