第25回では「Web3と医療」をテーマに、前回のXRに関する話題を引き継ぎ、VRやメタバースが医療や障害のある人の生活にどう活用できるかを考えました。仮想空間で歩く感覚や身体を動かす感覚を体験することが、気分転換や、自分の身体の動きを捉え直すことにつながる可能性が話題になりました。また、視覚・聴覚や運動機能を補う技術として、ブレイン・マシン・インターフェイスやAIを活用する将来像にも触れました。
リハビリやスポーツの練習では、実際の動作が難しい場合でも、VR上で動きを再現したり、熟練者の視点や動きを体験したりすることで、感覚を学ぶ助けになるのではないかと意見が交わされました。医療教育については、臓器の構造や動きを立体的に確認する教材、手術などを本番に近い環境で繰り返し練習するシミュレーションが挙げられました。患者への負担や失敗のリスクを抑えながら、事前に治療計画を検討できる可能性も話されました。
Web3の要素としては、暗号資産を医療費の支払いや寄付に利用し、国境を越えた医療支援につなげる案が取り上げられました。寄付の流れを確認しやすくするブロックチェーンの特性にも期待が寄せられる一方、暗号資産の普及状況や利用の実現性については意見交換がありました。さらに、患者のカルテをブロックチェーンと結び付け、異なる地域でも治療に必要な情報を確かめやすくする構想を振り返りました。個人情報を誰もが閲覧できる形にするのではなく、記録の真正性をどう担保するかも話題になりました。