この回では、火曜日をテーマの事前調査に充て、金曜日に改めて議論する新しい進行方法の初回として、「量子コンピューター VS ブロックチェーン」を取り上げました。量子の重ね合わせやもつれ、従来のコンピューターとの計算方法の違いを調べ、量子コンピューターが複数の状態を扱いながら計算するという説明を手がかりに、基本的な仕組みを整理しました。
続いて、ブロックチェーンで使われる暗号技術への影響を調査しました。公開鍵から秘密鍵を導く難しさを支える暗号方式について、ショアのアルゴリズムを使うと解読に必要な計算量が大きく変わる可能性がある、という説明を確認しました。また、ハッシュ関数とグローバーのアルゴリズムを取り上げ、ブロックの改ざんや探索にどのような影響があり得るかを話しました。量子コンピューターが実用化された場合のリスクとして、計算能力を集中させる51%攻撃にも触れました。
対抗策として、ワンタイムパッドと量子鍵配送を組み合わせた量子暗号についても調べました。光子を使って鍵を共有し、通信の途中で観測されると変化を検知できるという説明を確認する一方、仕組みの難しさや実装については、さらに調査が必要だと話しました。終盤では、国内の光量子コンピューター開発の報道や、超伝導方式では極低温が必要になることにも触れました。調べながら理解を深める実験的な回として、金曜日の議論に向けた論点を集めました。