第294回では、「AI学習用データの本人同意がされなくなるかもしれない」というテーマで、個人情報保護法の改正案について話しました。話題のきっかけとなった記事は全文を確認できていないため、紹介された情報をもとに議論しています。ウェブサイトのクッキー同意にたとえながら、改正案ではAI学習に使うデータについて本人同意の扱いが緩和される一方、データの悪用に対する罰則は厳しくなると説明されていることを確認しました。ただし、案はまだ確定しておらず、具体的な対象や運用は不明な点が多いとしました。
改正の背景として、今後AIの学習用データが不足するという見方が紹介されました。AIの利用が広がると、顧客のマーケティング情報や販売データを分析し、サービスづくりに活用する需要が増えるのではないか、という意見が出ました。一方、どのようなデータが対象となるのか、すでに各種サービスでどこまで情報が収集・利用されているのかは把握しにくいとも話しました。紹介された図では病歴データなどにも触れられており、情報が一か所に集まることへの懸念や、マイナンバーを含むデータ管理についても議論しました。
情報の集中を避ける考え方としてブロックチェーンなどの分散型の仕組みに言及しつつ、ブロックチェーンにも脆弱性や人為的なミスの問題があると確認しました。また、GrokやChatGPTの一時的なチャット機能など、AIサービスで学習利用を避ける設定を試し、サービスごとに設定の見つけやすさが異なることを話しました。利便性のためにデータを預ける場面がある一方、本人同意の有無だけでは見えにくい課題もあり、改正案の動向や各サービスの設定を今後も調べていく必要があるとまとめました。