今回は「Web3と商業」をテーマに、ショッピングモールやオンラインでの買い物を手がかりに、メタバース上の商業のあり方を話しました。実店舗では、商品を見て回る楽しさがある一方、目的の商品を探したり、遠方の専門店に行ったりする手間もあります。メタバースなら、自宅にいながら商品をさまざまな角度から確認でき、専門店にもアクセスしやすくなるのではないかという意見が出ました。
一方、ARで眼鏡を試す事例をもとに、画面上で見た印象と実際に身につけた感覚には違いがあり、服の質感や締め付け、商品のサイズ感などを再現する難しさも話しました。デジタル商品については、アバター向けの服やアクセサリーのほか、小規模な作り手が独自の品を販売する可能性に注目しました。大規模なチェーン店が集まるショッピングモールとは異なり、個人商店が並ぶ商店街のような場になるのではないか、という見方も示されました。
さらに、コミュニティ内で使えるトークンを通じて、投稿や助言、ファン活動などへの評価を送り合うトークンエコノミーについて説明しました。日本円とは異なる価値の尺度を持つことで、感謝や貢献に対して少額でも気軽に報いる仕組みが生まれる可能性があります。ファンが活動を通じてトークンを受け取り、それを応援する相手やコミュニティ内の商品に使うといった循環も例に挙げ、推し活や個人商店の集まりに応用できるのではないかと話しました。メタバース上の買い物がどのように広がるかは未知数ですが、すでに関連する取り組みが始まっていることにも触れました。