第365回では、XR Kaigi 2025の「XR×AI」をテーマに、イベントで紹介されたセッションやプロダクトをもとに、XRとAIが組み合わさることで生まれる可能性を話しました。XR Kaigiは企業のブース出展や個人・インフルエンサーによるセッションが行われるXR関連イベントです。今回はHoloLabが示した「フィジカルとデジタルをつなぐ」という考え方や、同社の新しいミッションについても取り上げました。
AIの進化を、知覚AI、生成AI、AIエージェント、フィジカルAIという段階で整理し、現実の情報を認識して行動するAIの可能性を紹介しました。Ray-Ban Metaのようなカメラやマイクを備えたデバイスでは、見ているものについて質問したり、状況に応じた支援を受けたりできます。HoloLabの「Synapse AI」は、利用者の視覚・音声や行動、位置などの情報を活用し、会話の記憶を呼び起こす、作業時の確認を助ける、忘れ物をした場所を探すといった支援を目指すものとして紹介されました。
AIがスマートフォンやPCの中だけでなく、現実の環境に出て人を支援するためには、XRデバイスやXRの技術が重要になるという見方も共有しました。一方で、AIをXRに加えるだけでは十分ではなく、仕組みを理解して活用方法を工夫する必要があると話しました。また、映像など大量の情報を扱う際の電力消費や処理負荷も課題として挙がりました。XRがエンタメ以外の産業でも使われている一方、その活用事例が外部に伝わりにくいことや、産業分野との連携を広げる必要性にも触れました。