第39回は「DAOって何?」をテーマに、Web3学生トークの語録にある定義を出発点として、DAOの仕組みを解説しました。DAOは、中央集権的な管理者を必要とせず、ブロックチェーンを基盤に参加者が協力して管理・運営する組織として紹介されました。運営情報をブロックチェーン上に記録することで透明性を高められる一方、参加者の意見を集めて意思決定するため、判断に時間がかかる場合があることも話題になりました。
ブロックチェーン上であらかじめ定めたルールに沿って取引や契約を実行するスマートコントラクトや、投票などの意思決定に参加する権利を示すガバナンストークンについても説明しました。DAOの形には、開発や普及を進めてトークンの価値向上を目指すもののほか、映画制作など、別の目標に向けて活動するものがあると整理。MakerDAOはステーブルコインのDAIを扱う事例、Ninja DAOはキャラクターを活用したNFTやアニメなどのプロジェクトを進める事例として取り上げられました。MZ DAOや国密DAOなどにも触れ、運営方法や活動内容はそれぞれ異なると紹介しました。
参加時の注意点として、DAOを名乗っていてもブロックチェーンを用いた意思決定や運営が伴っていない場合があること、匿名の参加者が集まる場ではトラブルが起きる可能性があることを挙げました。また、トークンの購入費用や保有量によって参加しやすさや投票への影響に差が出ること、資金の持ち逃げやスマートコントラクトの脆弱性といったリスクも話し合いました。過去の「The DAO」の事件と、それに伴うイーサリアムのハードフォークにも言及し、新しい仕組みを利用する際は技術や運営の実態を確認することが大切だとまとめました。