文部科学省が示した次期学習指導要領の案をもとに、小中学校で情報教育を充実させる方針について話しました。案では、小学校の総合的な学習の時間に情報領域を設け、中学では技術・家庭科から情報技術系の授業を分けて新設する方向です。中学1・2年生は年間35時間から70時間、中学3年生は年間17.5時間から約35時間へ増やす想定で、総授業時間を維持する場合、ほかの教科の時間を減らす必要が生じます。実施時期や内容は今後定まる案として紹介されました。
情報活用能力を言語能力と同様に学習の基盤と位置づける考え方や、小学校での基本操作・プログラミング的思考、中学校でのプログラミング、計測・制御、情報セキュリティなど、学ぶ内容にも触れました。AIやICTが広がるなか、情報を扱う力を学校で育てる重要性はある一方、国語や数学などの基礎を減らしてよいのかは簡単に結論を出せないと議論しました。文章を読み取る力や数学的な考え方が情報分野を支える面もあり、どの教科の時間をどう調整するかが論点になりました。
また、情報の授業を増やすだけでなく、学ぶ内容や評価、授業の進め方も重要だと話しました。プログラミングはコードを書くことに限らず、課題を見つけ、手順を考え、結果を見て修正する経験につなげられます。AIを使った制作も、完成させるだけでなく、仕組みや作る過程を学ぶ設計が必要という意見が出ました。一方で、情報技術の知識に偏らず、行動の結果を考える倫理観や、情報を適切に判断する力も育てるべきだと確認しました。紙とデジタルの教材の使い分けや、変化の速い情報分野で教材を更新する難しさにも話題が及びました。