第64回では「メタバースと雇用」をテーマに、オンライン面接とメタバース上での採用面接について話しました。オンライン面接は、会場や運営にかかるコストを抑えられるほか、感染対策や遠方に住む応募者の移動負担の軽減につながります。さらにclusterのようなメタバースを活用すれば、アバターを通じて面接でき、顔や服装などの外見に左右されにくくなることや、応募者の緊張を和らげる可能性が挙げられました。
一方で、端末の性能によって接続が不安定になることや、アバター制作のスキル差、企業側が面接会場となるワールドを用意する負担も課題として話題になりました。対面での印象や身振りから得られる情報を重視する企業もあり、採用したい職種や業務に応じて、メタバース・オンライン・対面の方法を使い分ける必要があるという意見が出ました。メタバース空間での接客では、現実の表情や身振りとは異なる表現力が求められる可能性にも触れています。
また、メタバースやWeb3の広がりに伴い、企業が求める人材やリーダーシップが変化する可能性についても議論しました。コミュニティを中心とする活動では、先頭に立って指示するだけでなく、自ら楽しみながら周囲を巻き込み、協力を促す力が大切になるという見方が示されました。さらにDAOを例に、顔や本名を明かさずに参加できる組織と、アバターを用いた面接とのつながりを考え、個人の外見より技術や魅力を発揮できる採用のあり方を話しました。