企業がビットコインを購入した後に株価が上昇した事例を取り上げ、その仕組みを解説しました。例として、企業が自己資金50億円と借入金50億円で計100億円分のビットコインを購入し、価格が10%上昇した場合を紹介。資産は110億円、借入金は50億円のままなので純資産は50億円から60億円となり、純資産の増加率は20%になります。このように、借入金を含めて資産を運用することで値動きの影響が大きくなることを「レバレッジ」と関連づけ、価格変動の大きさを示す「ボラティリティ」についても確認しました。
企業が保有資産を暗号資産に振り向ける「暗号資産トレジャリー」の動きについても話しました。上場企業は公開市場を通じて多くの投資家から資金を集められる一方、通常のIPOには費用や時間がかかります。そこで、SPAC(特別買収目的会社)との合併を通じて上場を目指す方法が紹介されました。ビットコイン価格の上昇による資産価値の増加に加え、上場による資金調達や市場の期待が、企業の株価を押し上げる要因になり得るという説明です。
MicroStrategyやメタプラネットなどの事例を参照し、ビットコインを保有する企業の株価が、常にビットコイン価格と同じ動きをするわけではないことも話しました。保有資産に依存する企業は、価格下落時の影響を受けるほか、投資家が将来性をどう見るかによって株価の動きも変わります。企業の購入が広がることによる市場の変化や、実体を伴わない期待が膨らむことへの懸念が挙がる一方、分散性によって特定の国の情勢から受ける影響を抑えられる点を、価値保存の観点から評価する意見も紹介しました。