ホストは、人付き合いを友達や家族など個人間の関係だけでなく、学校やクラスといった共同体の中で生まれるつながりとして捉え、インターネットを介した関係がどう変化してきたかを話しました。Web1では掲示板を中心に文字で交流し、Web2では実名でリアルの知人とつながるSNSや、匿名・ハンドル名で交流するSNSが広がったという見方を紹介しました。
人とのつながりを深める要素として、同じ体験による感情の共有を挙げました。修学旅行や文化祭、体育祭などで一緒に盛り上がることが、クラスの一体感につながるという例をもとに、オンラインや仮想空間でも感情を共有できるかを考えました。視覚・聴覚に加え、呼吸や体のリズムが同期することも一体感に関係するのではないかと話し、VR空間でどこまで再現できるかを話題にしました。
また、クリエイターとファンが集まる場では、作品をきっかけに集まったファン同士も交流し、共通の好きなものについて感情を共有することで、作品だけにとどまらないつながりが生まれると説明しました。メタバースには、離れた場所にいるファンが同じ場に集まる機会をつくれる可能性がある一方、バーチャルならではの表情や動き、無言での表現など、現実とは異なる魅力もあるという意見が交わされました。
後半では、アバターの動きを現実より誇張して感情を伝えやすくする案や、ボタン操作によるモーションなどが話題になりました。現実に近づけることだけを目指すのではなく、バーチャルでできる表現を活用すること、また技術を考える際には実際の需要も見極めることについて、参加者と意見を交わしました。