第342回では、「XR Hackathon 2025」のファイナルピッチを振り返りました。イベントはXRアプリを開発し、新しい都市体験を生み出すことを目指すハッカソンです。7月から開発が進み、9月12日に第一次審査のピッチを実施。審査結果は9月18日に発表予定で、通過したプロダクトは10月第4週ごろに虎ノ門で開催される「XRパレード」で一般来場者に披露される予定と紹介しました。
学生トークが開発したのは、虎ノ門を舞台にしたモバイルARのRPGです。虎ノ門をXRの聖地にするという考えから、地域発のIPをつくることを目指しました。Niantic SpatialのVPSやGemini APIを用い、開発ではAIによるコード作成支援やキャラクター画像の生成、画像をもとにした3Dモデル制作も活用しました。一方、比較的新しいSDKとUnity 6の組み合わせでは、AIの回答が古い情報や誤った情報を含むことがあり、開発者自身で調査や検証を重ねました。現地での位置合わせにも苦労したと振り返りました。
ほかの参加プロダクトでは、NFCを使って街に残る音を聴くハードウェアや、XREALを通じて飲食店の情報を案内するアプリが紹介されました。後者は、店の外観をAIが読み取り、音声での対話を通じて店や料理について案内するもので、海外からの来訪者だけでなく、日本の利用者にも新たな気づきを促す設計です。また、AIの人格によって案内内容を変えるものや、街の改善案をAR上に描いてAIが整えるものなども話題になりました。アイデアだけでなく、実際に使える形まで完成させることの大切さや、街への貢献に対するインセンティブ設計についても意見を交わしました。