第367回では「デジタル庁って何?」をテーマに、デジタル庁の設立背景や役割を確認しました。デジタル庁は2021年9月に発足した行政機関で、日本のデジタル社会形成を主導する司令塔として、国や地方行政のDXを推進しています。既存の行政組織の縦割りを越えるために新たな機関を設けたことや、民間でデジタル化に携わってきた人材を迎え、官民が連携して取り組む体制についても話しました。
公式に掲げられているミッションは「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」です。サービスの利用者を中心に据えること、関係者と連携して体験価値を高めること、前例にとらわれず挑戦し、成果や学びを社会に還元することなど、ビジョンやバリューの内容を取り上げました。デジタル庁が特定の技術だけを扱う機関ではなく、幅広い行政サービスのデジタル化に関わっている点も確認しました。
具体的な取り組みとして、マイナンバーカードの活用、府省庁ウェブサイトのデザインや構成の標準化、行政サービスの安全性向上、教育・医療分野のデジタル化などが挙がりました。一方で、マイナンバーカードの普及や、教育現場を含む各分野のデジタル人材不足が課題として話題になりました。端末を配るだけでなく、効果的に活用するための知識や運用も必要だという点にも触れています。
また、学生コミュニティが参加する法令ハッカソンを例に、法令APIや法令のデジタル化など、アイデアを募り活用につなげる取り組みについても紹介しました。技術や開発そのものが目的にならないよう、何を実現するためのデジタル化なのかを考えることが大切だという意見が交わされました。