今回のテーマは「AIが仕事を奪う」という見方を裏付けるエビデンスです。東京大学の松尾・岩澤研究室、Anthropic、PKSHA Technologyなどが関わり、AIが雇用・産業・経済・教育に与える影響を可視化する「Japan AI Index」を構築する計画が紹介されました。産業ごとのAI活用の進み具合や、AIと人が担うタスクの変化、AI活用度とGDP・雇用・賃金の関係、生産性の変化などを継続的に調べる構想です。Anthropicは、データの匿名化や統計的な監査に関わると説明されました。
参加者は、信頼できるデータがあれば、AIをめぐる議論や企業の経営判断、人材育成の方針に根拠を持たせられると期待を示しました。一方、AIが一般に使われ始めてからまだ数年であり、長期的な経済や教育への影響はすぐには分からない点も確認しました。また、AIを使うか使わないかだけで比較するのではなく、検索、翻訳、文章作成など具体的な使い方や利用者の違いを捉え、何を基準に分析するかを慎重に考える必要があると話しました。
Anthropicの「Economic Index」に関しては、AIが仕事を補助する場合と代替する場合の傾向が紹介されました。ただし、職種名だけで結論を出すのではなく、どの業務が置き換わり、どの業務で人の役割が残るのかを見極めることが重要だと議論しました。データが示す内容や分析方法を確かめながら、進路や学び方について考える必要があるという見方も共有されました。後半ではAIを前提とした社会や端末上でのAI処理にも話題が広がり、今後Japan AI Indexから公表される情報を改めて取り上げたいと述べました。