ホストは「コミュニティのエコシステム」を、コミュニティの中で経済や関係がどのように回っているかというテーマとして取り上げました。信頼を扱う心理学の実験を紹介し、損得だけを考えれば相手に何も渡さない選択もあり得る一方、実際には人々が相手にお金を送り、後からその経験を共有するという話をしました。人は必ずしも合理性だけで行動するのではなく、信頼や親切さも関係を支えるという考えが、議論の出発点になりました。
この視点をコミュニティに当てはめると、匿名の相手と取引する場合とは異なり、参加者同士が会話を重ねることで信頼感を持ちやすいと説明しました。ブロックチェーンやスマートコントラクトは、知らない人同士でも取引を実行できる仕組みとして触れられましたが、コミュニティ内のトークンのやりとりは、参加者間のつながりに支えられる面があると述べました。
コミュニティトークンは、手伝いや作品、スキルなどの受け渡しに数字を残し、やりとりを続けるための媒介になり得ると話しました。金額や数量が記録されることで、大きな作業へのお礼を伝えたり、次の交流につなげたりしやすくなるという見方です。Web3学生トークのPizzaトークンも例に挙げ、トークンの価値そのものだけではなく、受け取ったり返したりする関係に意味があると説明しました。
また、オンラインコミュニティは参加や退出がしやすい一方、つながりが途切れやすいとも指摘しました。だからこそ、参加者が感謝を伝えたり、自分のやりたいことを表明したり、互いにできることを持ち寄ったりすることが大切だと話しました。会社のように競争や利益を軸にするのではなく、好きなことをする人が集まり、協力して何かを作ることも、コミュニティを続ける力になるという考えを共有しました。