第125回では、長くコミュニティに参加しているスピーカーを迎え、これまでの活動や関心について聞きました。Web3を知ったのは2019年頃で、当初はネット上に新しい世界や国のようなものを作れる可能性を感じていたそうです。その後、オンライン上で多様な意見を交わし、落ち着いて議論できる場を求め、大学独自のSNSを構想しました。講義内容や学生同士の知見を共有するプラットフォームを考え、ポイントを行き来させる案もありましたが、仲間を集めず一人で進めたことなどから、計画は頓挫したと振り返りました。この構想を改めて考えるなかで、Web3を勉強し直すきっかけが生まれたと話しました。
話題は、メタバースと演劇を組み合わせる構想にも広がりました。舞台演劇のリアルタイム性と、映画の編集やCGによる表現、それぞれの特徴を生かし、従来とは異なる表現を作れるのではないかと考えています。観客が360度から鑑賞できる舞台や、観客自身が移動できることを取り入れた演劇の可能性も語りました。現在は演劇に取り組みながら、大学ごとの学生演劇の活動者が交流しやすいコミュニティを作ることにも関心を寄せています。
また、幼い頃に劇の仕掛けに驚いた経験や、文章で人の心を動かす面白さを知ったことが、創作への関心につながったと話しました。決められた枠から少し外れた発想を作品に取り入れることが好きで、脚本や演出にも興味があるそうです。理想のコミュニティについては、誰かの存在がきっかけとなりながら、やがてメンバー自身の活動が生まれていく形を挙げました。人を集めるには、ビジョンを持ち、繰り返し伝えることが大切だという考えも共有しました。終盤には、歴史資料から人々の暮らしや出来事の因果関係を読み解く面白さについても話しました。