第314回では、「3D業界もAIで仕事が奪われるのか」をテーマに、3D生成AIの現状と今後の制作への影響を話しました。Tripo StudioやMeshyなどの生成結果を例に、短時間で形を作れる一方、複数の部位が不自然につながることや、メッシュが細かくなりすぎることがあると紹介。見た目の再現性だけでなく、変形やライティングへの対応、ポリゴン数の少なさも3Dモデルの品質を左右すると説明しました。
一方、ClaudeとBlenderをMCPで連携する方法では、Pythonを通じてBlenderを操作し、複数のオブジェクトを配置できる点や、メッシュの品質が改善している点に注目しました。プロンプトの工夫や技術の進歩によって、単純な3D制作がAIに置き換わる可能性はあるものの、現時点では意図どおりのモデル作成や、少ないポリゴンで見栄えよく仕上げる部分に課題があると話しました。Unityについても、コードだけでなく配置や素材、ファイル管理など多くの情報が関わるため、AIに全工程を任せる難しさが話題になりました。
人間の強みとして、何を作るかを考え、状況に応じたデザインを選ぶ判断や、言葉にしにくい感覚を作品に反映する力が挙げられました。AIにすべてを任せるのではなく、オブジェクトの反復配置など、人間が行うと手間のかかる作業を部分的に任せ、制作の主導権は人間が持つ使い方が有効だと整理しました。また、生成AIのモデルをアバターや販売物に使う場合は、品質だけでなく、利用者からの受け止められ方にも留意が必要だと話しました。