第315回は「新時代の働き方、メタバース勤務について」をテーマに、cluster社のアバター勤務を紹介する記事をもとに話しました。記事では、社員がリモートワークを行い、ウェブ会議などにアバターで参加する働き方が紹介されています。参加者は、顔を出さずにアバターやニックネームで会話する方式について、自社サービスを使いながら理解を深められる点や、現実とは異なるオフィス空間をつくれる点に触れました。仕事場を冒険者ギルドのような空間にするなど、職場の見た目を自由に変えられることも話題になりました。
メタバースオフィスの利点として、オンライン会議では起こりにくい雑談や偶発的な交流、距離や場所に縛られない参加、質問のしやすさなどを検討しました。一方で、仮想空間を歩き回れば自然に交流が増えるとは限らず、実際にはテレポートや別のワールドへの移動が使われることもあるため、偶然の出会いがどれほど生まれるかには疑問も示されました。ホワイトボードを使った議論についても、現時点では通常のオンライン会議ツールのほうが扱いやすい場合があると話しました。
また、オフィスの縮小によるコスト削減や、リモートワークで集中しにくいこと、通話がつながったままだと話さなければならないように感じることなど、導入時の課題も取り上げました。メタバースなら作業時に離れた場所へ移動できる一方、利用には十分なネットワーク環境や端末性能が必要です。参加者は、現実の働き方をそのまま置き換えるのではなく、メタバースならではの価値を考えることが大切ではないかと話しました。最後には、Apple Vision Proの「ペルソナ」機能の映像にも触れ、アバターを介した会話の将来像について意見を交わしました。