今回は、静岡で開催された3Dスキャンミートアップの内容をもとに、3Dスキャンの手法や活用例について話しました。静岡県では、地域を3D化した「バーチャル静岡」の点群データをオープンデータとして公開する取り組みが進んでいます。点群データは、対象をさまざまな角度から取得し、空間上の点として表現するものです。会場では、撮影した画像をRealityScanで処理するフォトグラメトリーや、スキャン時の自己位置推定に使われるIMUセンサーについても紹介されました。
発表の一つでは、360度カメラで撮影した観光地の画像から人物をAIで取り除き、3Dモデルを作る工程を取り上げました。画像から人物部分のマスクを作成し、Stable Diffusionで補完する方法や、GitHub Copilot、CursorなどのAIツールを使って処理を効率化する工夫が話題になりました。別の発表では、スマートフォン向けのScaniverseとRealityScanを比較し、撮影時にピントを合わせること、被写体を上下や周囲から多数撮影することが、精度向上につながると説明されました。生成した高密度モデルは、リトポロジーやUV展開などで軽量化し、ゲーム用のモデルに整えていきます。
3Dスキャンの活用例として、建物や観光地、盆栽、化石、動かなくなった蒸気機関車などを記録するデジタルアーカイブが挙げられました。静的な対象や広い空間の記録にはスキャンが役立つ一方、アニメーションさせるものはモデリングとの使い分けが必要という意見も出ました。3Dスキャンデータを建物の骨組みとして使い、寸法や距離感を確認しながらモデリングする可能性にも触れました。終盤では、国土交通省の出先機関によるMinecraft活用のニュースを受け、次回のテーマとしてMinecraftを取り上げることになりました。