CBDCは「Central Bank Digital Currency」の略で、中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨です。配信では、日本銀行が示す条件として、デジタル化されていること、円などの法定通貨建てであること、中央銀行の債務として発行されることの三点を紹介しました。PayPayやSuicaなどの電子決済サービスは、民間企業が現金と同等の価値を預かり、ポイントなどとして扱う仕組みであり、中央銀行が発行するCBDCとは価値の保証主体が異なると説明しました。銀行預金も民間銀行に対する債権である点を挙げ、CBDCとの違いを話しました。
CBDCは必ずしもブロックチェーンを使うものではなく、中央集権型のサーバーで管理する方式や、参加者を限定したブロックチェーンを使う方式もあります。決済の効率化や低コスト化への期待がある一方、導入・運用費用、サイバーセキュリティ、取引情報を国が管理することへの懸念も話題になりました。また、利用が広がれば民間の決済サービスや銀行の役割に影響する可能性があり、預金がCBDCに移ることで銀行に及ぶ影響も論点として挙がりました。
各国の事例として、スマートフォン決済を目的に導入されたカンボジアのバコンや、実証実験が進む中国のデジタル人民元を取り上げました。現金利用の減少や民間企業による決済サービスの普及が、各国がCBDCに注目する背景として紹介されました。日本では導入の是非は決まっておらず、検討や実験が進められている段階だと確認したうえで、必要性やコスト、社会への影響を踏まえて考える必要があると話しました。