第136回では、「メタバースにNFTを持ち込むのは賛成か、反対か」をテーマに、参加者がそれぞれの立場から意見を交わしました。賛成側は、NFTによってデジタル空間の持ち物に価値を持たせ、作品を作る人が活動の対価を得たり、ファンがイベントの記念品を持ったりできる可能性を挙げました。また、NFTを自己表現やファン同士の交流に活用できること、コミュニティの参加条件や迷惑行為への対応に役立つ場合があることも話題になりました。
反対側からは、自由で誰もが参加できるメタバースに所有やお金の概念を持ち込むと、現実世界の問題が入り込み、空間の自由さや平等性が損なわれるのではないかという懸念が示されました。MinecraftがNFTを採用していない例も取り上げられ、ゲームとして設計された世界では、所有の概念が遊び方に影響する可能性について意見が交わされました。一方で、メタバースの目的や性質は一様ではないため、Minecraftと交流を中心とする空間を同じ前提で論じられるかも検討されました。
議論の中では、メタバースの定義や「賛成」がどこまでの導入を指すのかが揃っておらず、ディベート形式では意見がかみ合いにくいことも明らかになりました。そこで後半は、NFTの導入を一律に求めるのではなく、NFTを使う空間と使わない空間がそれぞれ存在し、用途に応じて選べる形がよいのではないかという方向で話が進みました。次回は「Minecraftはメタバースなのか」をテーマに、参加者が意見を交わす予定です。