第19回は「Web3とスポーツ」をテーマに、インターネットの普及で試合配信やSNS上の感想に触れやすくなったことを踏まえ、Web3がスポーツの観戦やファン活動をどう変えるかを話しました。配信サービスによって視聴できる試合が増え、SNSでは試合中の反応を幅広く見られるようになった一方、NFTやメタバースによって生まれる新たな楽しみ方にも注目しました。
事例として、NBA Top Shotを取り上げました。選手のカードに試合の映像が付いたNFTで、動画自体はインターネット上でも見られるものの、好きな選手やチームの印象的な場面を所有することに、応援の気持ちや特別感を見いだすファンがいるのではないかと話しました。また、Jリーグのライセンスを使った選手育成・チーム運営ゲームについて、NFTによる選手の取引がゲーム内の移籍市場や経済圏につながる可能性を紹介しました。既存のゲーム内通貨との違いを考える一方、供給量や転売などの課題にも触れました。
メタバースやVRの活用例として、3D空間を使った審判育成、仮想空間でのスポーツ観戦、スタジアムの再現などが話題になりました。さらに、eスポーツは仮想空間で観戦する対象として親和性があるのではないかと検討しました。一方、現実のスタジアムの臨場感や観客同士で感情を共有する体験を再現するには、参加人数、通信の遅延、アバターの動きなどが課題になると話しました。
ファンクラブやチームの会員証をNFTにすることで、応援するチームやファン同士のつながりを示し、会員限定の空間をつくる案も挙がりました。スポーツはもともとのファン層が大きく、Web3に関心を持つ人が集まる場をつくりやすいのではないかという見方も共有されました。将来のVR観戦や、子どもも手に取りやすいスポーツ選手のNFTカードに期待を寄せつつ、実現の時期は分からないとし、現状のサービスで楽しむことにも触れて締めくくりました。