今回は、孤独・孤立対策の特設メタバース「Platverse」を取り上げました。政府主導で開設されたとされるこの空間では、マイクやチャットによる利用者同士の会話が制限されています。参加者は、会話できないメタバースという特徴に注目し、相談エリアのほか、セミナーやライブ、展示などのコンテンツが設けられていることを確認しました。
会話を制限した背景について、参加者は、利用者同士の交流そのものより、相談窓口や支援に関する情報を届けることが目的の一つではないかと考えました。相談員と話せる場を設けつつ、メタバースに入るだけでも情報や相談先に触れられるため、電話や窓口に直接連絡するより最初の一歩を踏み出しやすい可能性があります。一方で、利用者同士のつながりを生むことも孤独・孤立対策には重要であり、相談窓口の周知とコミュニティづくりの両面から考える必要があると話しました。
利用上の課題として、コミュニケーション禁止の運用が分かりにくく、意図しない行動で利用停止になる例があったという記事の内容にも触れました。安心して利用できるはずの場所で、処分を気にして過ごすことへの懸念や、期間限定でコンテンツも限られていたことから、継続的な場にするには運用面の検討が必要だと話しました。また、孤独を感じる理由や、人と話すことへの希望は人それぞれであり、一つの方法ですべての人に対応するのは難しいという意見も出ました。