第246回では、9月25日に開催された「METAVERSE JAPAN SUMMIT 2024」の公開情報をもとに、生成AIとメタバースの今後について話しました。サミットでは、生成AIを中心にメタバースとの融合を考える「新メタバース宣言」が掲げられ、メタバースの幻滅期を抜けつつあるという見方も紹介されていました。参加者は、3Dモデルの制作にかかる時間や技術的な負担を生成AIが軽減する可能性を話題にし、画像からモデルを作る技術やポリゴン数を調整する機能について共有しました。一方で、生成物の品質や細部の調整には、引き続き人の手が必要だと述べました。
また、メタバースには現実に近づける方向と、現実にはない空間を作る方向があり、AIが両方を支える可能性について考えました。Apple Vision Proを扱ったセッションの紹介では、ハンドトラッキングの精度や表示品質、アート制作での使いやすさが話題になりました。空間コンピューティングによって、画面や情報を個人に合わせて表示したり、異なる言語の看板を読みやすくしたりする期待がある一方、視線や行動が把握されることへの懸念も挙がりました。
後半は、メタバースと教育・自治体、産業、ゲーム、エンターテインメントなど、サミットで扱われたテーマにも触れ、特にXR教育の可能性を議論しました。実験や歴史のように、体験を通じて学ぶことで理解や記憶につながるという意見が出る一方、子どもが使う際の機器の耐久性やサイズ、抽象的に考える力への影響も論点になりました。XRを学習の最初の導入に使うのか、学びの全過程で頼るのかを分けて考え、活用方法を検討しました。