この回では、自民党のデジタル社会推進本部がまとめた「次世代AIオンチェーン金融構想」の提言を取り上げました。AIが日常生活や経済活動に浸透し、AIエージェントが商品を選び、契約や決済を自動で行う時代を想定。その基盤として、改ざんされにくく、スマートコントラクトによる自動執行や24時間の処理に適したブロックチェーンを活用する考え方を紹介しました。AIが信頼できる情報やサービスを選ぶようになる中で、日本が安全性の高い環境を整えることの意義についても話しました。
金融を起点とする理由として、決済や資金調達は幅広い経済活動に関わること、資産のトークン化によって資産の検証から担保、資金供給までをつなげられることなどを確認しました。また、海外の決済・金融インフラへの依存が進むと、経済安全保障や通貨の代替に関するリスクが生じるという提言の問題意識を紹介。JPYCなどの円建てステーブルコインにも触れながら、日本が国内の金融・決済インフラを構築することや、官民連携で投資を促すことについて意見を交わしました。
提言に示された検討原則として、技術革新と実経済の需要を一体で見ること、産業競争力と資産運用をともに進めること、金融システムの安定性を保つこと、アジアでの主導権や国際的な整合性を考慮することなどを解説しました。一つの技術やサービスに集中せず、幅広い展開を目指す考え方も取り上げています。構想の実現には、協力する企業や研究、資金、導入しやすい制度・ガイドラインなど、具体化に向けた検討が必要だという話もありました。