第73回では「コンセンサスアルゴリズムってなに?」をテーマに、ブロックチェーン上の取引についてノード同士が合意する仕組みを話しました。中央の管理者がいない環境では、各ノードが取引を確認し、履歴が分かれた場合にも最終的に一つの取引履歴へ合意する必要があります。ビットコインを同時に複数の相手へ使う例をもとに、二重使用を防ぐことや、取引の検証が必要な理由を説明しました。
Proof of Workでは、計算を行ってブロックを生成し、他のノードが結果を確認してチェーンにつなぐ流れを取り上げました。計算量をもとにどちらの履歴を正当とするか判断する考え方や、マイニングによる報酬について話し、参加者からは計算の順序、ナンスやハッシュ値、ブロック生成者以外の役割について質問が出ました。また、個人のパソコンでもマイニングに参加できるのか、報酬を得る方法にはソロマイニングやプールマイニングがあるのかといった話題にも広がりました。マイニングに伴う電力消費も確認しました。
Proof of Stakeについては、暗号資産を預け入れることと、ブロック生成を担うバリデーターの選ばれ方を話題にしました。Proof of Workのように多くの参加者が計算を競うのではなく、検証に関わる人数を絞ることで、全体の電力消費を抑えられるという違いが挙げられました。一方で、保有資産の多い参加者が選ばれやすくなることによる権限の集中や、新規参加者がすぐにブロック生成へ加われない点、攻撃者に狙われるリスクなども論点になりました。さらに、ブロックチェーンでは多数派の履歴に合意が集約されることから、DAOの投票などに使う場合の気がかりにも触れ、質問を交えながら二つの方式とその課題を整理しました。