今回は、ブロックチェーンを基盤に人々が協力して運営するDAOについて確認し、AIが意思決定や運営にどう関われるかを話しました。DAOではガバナンストークンによる投票が行われる一方、特定の参加者が多くのトークンや投票権を持つことがあり、それが本当に分散された運営なのかという課題が挙がりました。コミュニティにも運営側とメンバーの違いや発言力の差が生じることがあり、投票やAIの活用がその偏りを緩和できるのかを考えました。
AIの強みとして、Discordやオープンチャット、スペースなどに蓄積された多くの会話を読み取り、判断材料にしたり、要約して参加者に共有したりする可能性が挙げられました。一方、無記名の多数決だけでは、投票者が知らない事情や意見の背景が考慮されず、望ましくない結論になる場合もあるのではないかと議論しました。AIが人間の感情や経験をどこまで判断に反映できるのかについても意見が交わされ、効率を重視する運営と、思い出や人間らしさを大切にする運営では、望ましい形が異なるという見方が示されました。
さらに、会計や監査など組織運営に必要な役割をAIとスマートコントラクトに担わせ、ブロックチェーンで取引の透明性を確保する構想も紹介されました。トークンによる初期資金をもとに活動し、収益を参加者に分配する仕組みも例に挙がりました。ただし、立ち上げ時の参加者集めや新しいメンバーへの対応には人の働きが必要で、最初は人が運営し、組織が軌道に乗ってから意思決定の仕組みをAIに移す方法も考えられます。AIに任せる部分と人が担う部分をどう分けるか、引き続き検討する回となりました。