第76回では、「暗号資産は何に使うのか」「NFTは何に使うのか」「法定通貨や普通のデータではいけないのか」という疑問を取り上げました。暗号資産は投資やNFTの購入に使われるイメージがある一方、一般の買い物で使える場面は限られていると話しました。PayPalが米ドルに価格を連動させたステーブルコインを扱い始めた例や、メルカリではビットコインの売買ができても、ビットコインで商品を購入する仕組みとは異なることにも触れました。
NFTについては、デジタルアートだけを指すものではなく、音楽、動画、GIF、アバターなど、さまざまなデジタルデータを唯一無二のものとして扱う仕組みだと説明しました。鑑賞や収集のほか、コミュニティへの参加条件として使われる例も紹介しました。一方、ウォレットに見覚えのないNFTが届いた場合は、リンクなどに触れず、そのままにしておくのが安全だという注意も共有しました。
法定通貨ではなく暗号資産を使う理由として、ブロックチェーンによる改ざんのしにくさ、スマートコントラクトによる取引の自動化、手数料を抑えられる可能性などが挙げられました。価格変動が取引の課題になる場合には、法定通貨に価値を連動させたステーブルコインが選択肢になることや、暗号資産を使うことで国や特定の企業に依存しない経済圏を目指す考え方についても意見を交わしました。
普通のデータは複製できるため、デジタル上で本物や所有者を示すことが難しいという点も議論しました。NFTはブロックチェーン上の記録によって、元のデータとコピーを区別し、所有の証明やクリエイターと保有者のつながりに活用できると説明されました。画像そのものはコピーできても、NFTの記録までは複製できないという違いを確認し、それぞれの仕組みが必要とされる理由を考えました。