テレビは放送時間やチャンネルが限られていた一方、YouTubeでは多くのチャンネルから好きなコンテンツを選び、好きな時間に視聴できます。こうした変化を踏まえ、Web3では視聴体験がさらに個人に近づき、規模の大きさだけでなく、ファンとの関係の濃さが重視されるのではないかと話しました。テレビやYouTubeがなくなるのではなく、視聴者や利用者の割合が変化しながら、それぞれが残っていく可能性にも触れました。
Web3では、ファンがコミュニティに参加し、応援や制作への貢献に応じてトークンを受け取るような仕組みが考えられます。視聴回数や登録者数を集めるだけではなく、小さなコミュニティでも熱量の高い活動を通じて経済が回るのではないか、という見方が共有されました。また、テレビ局などがWeb3を新たな宣伝手段として活用する可能性や、テレビ番組をきっかけにメタバースへ人を呼び込む案も話題になりました。
映画や演劇については、NFTなどを通じて集まったコミュニティが企画や物語づくりに参加する「参加型」の形式が取り上げられました。作品を受け取るだけでなく、制作に加わることで芸術のあり方が変わる一方、従来の映画や演劇とは異なるものになり、「映画」という言葉の範囲も広がるのではないかと話しました。作品の制作過程で考え、議論すること自体に価値が生まれる可能性も論じられました。
VR映画館やメタバース上の演劇については、大画面での視聴などの可能性がある一方、現実の舞台ならではの雰囲気や体験を求める人もいるため、既存の形式がそのまま仮想空間へ移るとは限らないという意見が出ました。メタバースで演劇を行うには技術面の課題もあり、現実の芸術と新しい表現がそれぞれの魅力を保ちながら共存する可能性について考えました。