前半では、DAOをブロックチェーンを基盤に人々が協力して管理・運営する組織として確認しました。ガバナンストークンなどを用いた投票で方針を決める形も紹介されましたが、Web3の技術を使う組織を広くDAOと呼ぶ場合と、運営主体を置かずシステムで成り立つ組織を指す場合があり、定義は一様ではありません。透明性や財務状況を確認しやすい点は利点として挙がる一方、どこまで分散しているか、DAOにする必要があるかを考える難しさも話題になりました。
「あったらいいな」という案として、Web3初心者がコミュニティに参加し、活動しながら用語や技術を学べるDAOが挙がりました。ただし、学習コミュニティ自体はDAOでなくても実現できるため、分散型の意思決定や透明性など、DAOにすることで得られる価値を明確にする必要があると話しました。また、政治政党をDAOとして運営する案についても意見を交わし、資金の流れや意思決定の透明性が期待される一方、制度面などの課題も考えられるとしました。
大学や大学間のDAOについては、学生が活動に参加しやすくすることや、研究の共有・共同研究、研究資金の使途を確認する仕組みへの応用が提案されました。ブロックチェーンによる記録の透明性や改ざんの難しさを生かせる可能性がある一方、実現には技術面・法律面の検討が必要です。運営負担の集中を和らげる方法として、AIに定型的な役割を任せたり、コミュニティの情報を学習したAIを判断材料にしたりする案も出ました。人の責任者を置くべきか、AIが中心となる組織が成り立つかについては意見が分かれ、DAOと名乗ること自体より、参加者の意見や責任感を生かし、組織の課題を解決するために技術を使うことが大切だとまとめました。