静岡県が進める「バーチャル静岡」を取り上げ、県内の地形や街を再現するデジタルツインについて話しました。点群データを使った3Dモデルは、ブラウザーから誰でも閲覧でき、ズームすると地形を細かく確認できます。データは公開されており、ダウンロードしてUnityなどに取り込み、シミュレーションや検証に活用できる点も紹介されました。国土交通省のPLATEAUが都市の3Dモデルを整備しているのに対し、静岡県は独自に点群データを公開している取り組みとして話題になりました。
紹介された資料によると、点群は5,000億点以上、公開データは約30TBにのぼり、2023年10月時点で県面積7,777平方キロメートルのうち約7,200平方キロメートルを整備し、人口カバー率は100%とされています。事業費は約17億3,000万円で、国費は約3億7,000万円とのことです。広範囲のデータを整備する費用や、航空機・車両による計測方法についても触れ、規模の大きさを確認しました。
活用例として、2021年の熱海の土石流では、既存データと発災後の計測を比較し、違法な盛り土を数時間で発見した事例が紹介されました。危険箇所の把握や救助活動の安全確保に加え、浸水・河川氾濫・津波のシミュレーション、都市計画の検討、自動運転への応用可能性についても話しました。また、静岡県の人材育成や産学連携の動き、静岡メタバースなどの取り組みにも言及し、データを地域で活用するための環境について意見を交わしました。