総務省の「安心・安全なメタバースの実現に関する研究会 報告書2025(案)」を取り上げ、メタバースの原則の見直しや、今後検討すべき課題を読み解きました。原則1.0では、自由で開かれた場の提供、ユーザーの主体的行動、個人の尊厳の尊重を民主的価値として掲げ、自主・自律的な発展と信頼性向上を二つの柱にしています。原則2.0の検討では、VRだけでなくAR・MRへ、コミュニケーションやエンタメだけでなくビジネスや教育などへと、議論の対象が広がっている点を確認しました。
安心・安全なメタバースの実現に向けた課題として、国内外での共通認識づくり、望ましい利用のあり方、生体情報を含むデータの取り扱い、物理空間に重ねたり消したりする情報の選択表示、ユーザーのリテラシー向上、複数の関係者による議論の場が挙げられました。特に、XRサービスが位置や周囲の環境などの情報を扱う際のプライバシーや安全性、AR・MRの表示が利用者や周囲の人に与える影響について意見を交わしました。サービス提供者だけでなく、ガイドラインやシステム面での対応も重要だと話しました。
さらに、企業や自治体がメタバースを導入する際の手引きを、潜在的な利用者にも届く形で広めることや、プラットフォーム、ワールド・アセットの制作者、デバイスメーカーなどの間で相互運用性を確保することも取り上げました。サービス間の接続に加え、ユーザーデータや利益配分をどう扱うかも論点になると確認し、報告書案に記された課題を幅広く紹介しました。