第421回では、アバターに関する国際規格「ISO/IEC 24216:2026」を取り上げました。メタバースやXRの利用が広がるなか、アバターは人とサービスをつなぐインターフェースとして重要性を増しています。一方で、アバターの外観や機能、表現方法、利用時の配慮などを説明する共通の基準は十分に整っておらず、利用者がサービスごとの違いを把握しにくいことや、事業者が特徴を国際的に伝えにくいことが課題として挙げられました。今回の規格では、アバターの定義やデザイン・機能の分類、身体性に関する分類と評価、倫理的・社会的な配慮事項などが整理されています。
規格の意義について、ホストと参加者は、アバターのデータ形式を定めるだけでなく、アバターとは何か、どのような特徴や違いがあるのかを共通の言葉で説明する枠組みだと話しました。利用者にとっては自分に合うアバターを選びやすくなり、開発者にとっては品質や特徴を説明しやすくなることが期待されます。また、アバターは外見だけでなく、自己表現や他者とのコミュニケーション、仮想空間での感覚にも関わる存在として語られました。
日本のアバター文化については、アニメ調や現実とは異なる姿を選ぶ表現が広く見られることに触れ、異なる文化や価値観を含めて扱える規格にする重要性を話しました。日本が国際規格の制定に関わったことで、日本のアバターやコンテンツを海外に伝えるきっかけになる可能性も議論されました。さらに、アバターやユーザー制作コンテンツの評価・認証にWeb3を活用する案として、透明性のある運営や認証情報の記録などが挙がりました。規格とWeb3、メタバースの接点や、次回取り上げるUGCの未来にも話題が広がりました。