UGC(ユーザーが作り、ほかの人が楽しむコンテンツ)をテーマに、メタバースにおける可能性と課題を話しました。VRChatやclusterのようにユーザー制作のワールドが多いサービスでは、企業だけでは生み出しきれない多様な体験をユーザーが作れることが魅力です。一方、生成AIによって画像や動画、ゲームなどを作りやすくなるなか、コンテンツの質や楽しみ方をどう考えるかが論点になりました。
制作の自由度が高いほど、何を作ればよいかが分かりにくくなり、参加のハードルも上がるという難しさがあります。グラフィックやゲーム性、コミュニケーションなど、ワールドの魅力は一つの基準では測れません。また、見た目のよさだけでは繰り返し訪れる理由にならず、遊びや交流の要素が必要になることもあります。作る側が楽しめることと、遊ぶ側が満足できることを両立させる方法についても意見を交わしました。
さらに、コンテンツが大量に生まれる状況では、ユーザーに合った作品をどう届けるかが重要です。再生数や反応の数だけで評価すると、短時間で消費されるものや、指標を狙った投稿が増える可能性もあります。異なる種類の魅力を評価し、制作への意欲につなげる指標やインセンティブの難しさも話題になりました。最終的には、メタバースには誰もが目指したくなるクリエイター像や成功の道筋がまだ見えにくく、そうした目標や市場の成長が、作品の質を高めるきっかけになり得るのではないかと議論しました。