今回は「Web3と社会課題」をテーマに、DAOが社会貢献の活動にどう活用できるかを話しました。利益や権力の集中を前提としない組織として、課題に関心のある人が日常の中で活動に参加する形が考えられます。一方で、DAOや大規模なコミュニティでは、積極的に発言する人に注目が集まり、参加が受け身の人や自分の能力を伝えるのが苦手な人が埋もれやすいという課題も挙がりました。少人数のつながりや、コミュニティ同士の連携が、その人の力を見つけて活動につなげる可能性についても話しました。
貧困や文化の保存に関しては、フェアトレードの資金の流れをブロックチェーンで見えるようにする案や、難民などの経験を映像・作品としてNFT化し、収益につなげる案が話題になりました。NFTの購入をきっかけに、課題解決に取り組むコミュニティへ参加する仕組みも考えられます。また、薬局同士で在庫を共有し、薬剤の不足や廃棄を減らすWeb3の事例が紹介されました。取引や流通の透明性が信頼につながる可能性がある一方、なぜブロックチェーンでなければならないのか、具体的な利点を示す必要があるという意見も出ました。
さらに、デジタル空間では身体的な差が競技に表れにくいことから、eスポーツやメタバース上のスポーツが、参加のあり方を広げる可能性についても意見を交わしました。ブロックチェーンの電力消費は環境面の課題として取り上げられ、メタバースの運用にも電力が必要になる点に触れました。技術を広げるには、使いやすさを高めることと、社会課題の解決に役立つ具体的な場面を示すことが大切だと話しました。