第62回は「メタバースと現実世界」の後編として、どのような人にどちらの環境が合うのかを、参加者の経験や意見をもとに話しました。現実世界では、学校や部活動、アルバイトなどで役割が明確なことが所属感につながる一方、Discordなどのオンラインコミュニティは参加の仕方が緩やかで、そこに自分の居場所があるのか不安に感じる人もいる、という見方が紹介されました。
一方で、インターネットではプロフィールや過去の投稿から相手のことを知ったうえで交流を始められるため、初対面の自己紹介から始めるより気楽だと感じる人もいます。ライブ会場のように共通の趣味がある場で打ち解けやすいという話もありました。好きなものを表に出したり、アイコンやアバターを自分らしく整えたりすることが、ネット上で安心して過ごすことにつながるという意見も出ました。また、現実の自分そのままでいることだけでなく、「こうありたい自分」でいられることも、居心地のよさに関係するのではないかと話しました。
メタバースについては、現実とは異なる世界を求める使い方と、仕事やオフィスなど現実の活動を拡張する使い方の両方が話題になりました。参加者からは、日本と海外ではメタバースの捉え方に違いがあるとする記事の紹介があり、VRChatやclusterのアバター、ワールドのあり方にも触れながら意見を交わしました。現実世界とメタバースのどちらか一方に決めるのではなく、それぞれの特徴や制約を踏まえ、自分に合った関わり方を選べることが大切だとまとめました。